プレタポルテ連盟会長によるオンライン特別講義「今こそ学ぶべき、コロナ禍における国際ファッションの未来とは」
2020.06.24
本学では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも、教育を止めることなく、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用したオンライン授業を実施しています。
その中で、初の試みとして、リモート環境でフランス・パリと日本をオンラインで結び、フランスが誇るファッション企業を束ねる連盟会長であるピエール・フランソワ・ル・ルエ氏を講師として招いた特別講義を実施しました。
フランス婦人プレタポルテ連盟とはフランス・パリに拠点を置く、フランスのファッション企業へ向けた様々な支援を行う連盟です。フランスのファッション企業約600社が加盟しており、加盟企業に対し資金運用から若手ブランド育成、デジタル化促進、社会貢献活動促進といった支援をミッションに掲げ、世界でも比類のない地位を誇るフランスのファッション業界を守り、発展させるべく、そのネットワークとパートナーを通じて業界の新たな課題に取り組んでいます。
今回、「今こそ学ぶべき、コロナ禍における国際ファッションの未来とは」をテーマに、ル・ルエ氏、近藤学長、永澤教授による対談形式で実施されました。
コロナ禍におけるファッション業界の現状は非常に厳しい状況にあるが、オンラインショップ利用者が増えたことによる「デジタル化」への流れやリモートワークの浸透による仕事の進め方、消費者による環境・地産への意欲の高まりなど「ビジネスプロセス」が大きく変わったという進化もあったと言います。
中でも世界共通の変化として「デジタル化」と「サステナビリティ」はキーワードになるとのことです。
さらに、ル・ルエ氏は「ソフトスキル」が重要と語ります。多様な文化を理解し、世界に目を向けること、人と協力する力、そしてオンラインで世界と同時に繋がることができる今こそ求められる、英語力。技術はもちろん必要ですが、さらにこういったソフトスキルを通じて新しい価値観を提案することが、これからの時代を担う若いクリエイターに求められると教えてくれました。
講義後には質疑応答の機会もいただき、学生たちは英語で「新ブランドの立ち上げ方」や「コロナ禍における今後のファッション業界をどこに注目して見ていくか」などを投げかけ、これから国際ファッション市場を目指す学生たちにとって貴重な機会となりました。
世界におけるファッション業界の現状から今後必要となるスキルを知ることができ、学生たちにとってもモチベーションに繋がりました。コロナ禍において、これまでの生活や価値観が変っていきますが、これはある意味チャンスとも言えます。国際ファッション専門職大学で鋭い専門知識と技能をしっかりと身につけ、世界のライフスタイルの変化の流れの中で社会のニーズを敏感にとらえ、新しい価値やサービスを生み出していきましょう。
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