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3月13日(日)オンラインシンポジウム 『Made in Japanのものづくり』
2022.03.01
本学の田中雅一副学長が代表を務める基幹共同研究「コンタクト・ゾーンとしての現代ファッション」主催のオンラインシンポジウム 『Made in Japanのものづくり』を開催いたします。
日本での服作りが見直され、価値づけられていくなかで、「Made in Japan」とは何を指すのでしょうか。
また、「Made in Japan」のもつ意味とは何でしょうか。ファッションの文脈において考えます。
本学を検討する方はもちろん、研究に興味のある方など、どなたでもご参加頂けます。
ぜひ、この機会にご視聴ください。
【シンポジウム 概要】
テ ー マ | 『Made in Japanのものづくり』 |
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日 時 | 2022年3月13日(日) 13:30 -16:30終了予定 |
参 加 費 | 無料 |
実 施 方 法 | ビデオ会議アプリ「Zoom」にてリアルタイム配信による視聴 |
参 加 申 込 み お 問 い 合 わ せ |
以下のサイト、もしくはQR コードから参加申し込みをしてください。 申し込みされた方には、前日までにzoom のミーティングID をお送りします。【参加締切:3月10日(木)】 ▼申込みフォーム https://docs.google.com/forms/d/1bCRsoGHqULCGcb0Q53GAdJ2pPMOy3t161gaH89MkIOM/edit?usp=sharing |
【スケジュール】
13:30~ 開始
13:30~13:50 司会・趣旨説明 宮脇千絵・南山大学 ・准教授
趣旨説明 Made in Japan のものづくりを考える
13:50~14:20 発表1) 白水高広・株式会社うなぎの寝床・代表取締役
地域文化商社として服・店・情報・ツーリズム総合力で伝達
14:20~14:50 発表2) 高馬京子・明治大学・准教授
フランスにおける「メイドインジャパン・ファッション」の表象の変遷
14:50~15:00 休憩
15:00~15:20 コメント1)蘆田裕史・京都精華大学・准教授/副学長
15:20~15:40 コメント2)池上慶行・land down under・代表
15:40~16:30 質疑応答・ディスカッション
16:30 終了
【登壇者】
宮脇千絵 南山大学人類学研究所・准教授
〈プロフィール〉専門は文化人類学。中国・少数民族の「民族衣装」をはじめとする装いの実践に関するフィールドワークに基づいた単著『装いの民族誌-中国雲南省モンの「民族衣装」をめぐる実践』(2017 年、風響社)、Ayami Nakatani(ed.) Fashionable Traditions: Asian HandmadeTextiles in Motion(分担執筆、2020 年、Lexington Books)など。
〈講演要旨〉趣旨説明 Made in Japan のものづくりを考える近ごろ、Made in Japan を掲げるファッションブランドやメーカーを目にすることが多くなりました。しかし、そもそもMade in Japan とは何を指すのでしょうか。生産者や生産地に担保されるクオリティなのでしょうか、あるいはそこから想起される文化的なイメージなのでしょうか。本シンポジウムでは、Made in Japan が生まれる現場や、それが流通、消費される過程での価値づけの意味を追いながら、この問題について考えます。
白水高広 株式会社うなぎの寝床・代表取締役
〈プロフィール〉佐賀県生まれ、大分大学工学部建築コース卒業。2012 年7 月にアンテナショップうなぎの寝床を立ち上げるとともに、現在まで地域文化商社として活動を続ける。地域文脈のリサーチから、メーカーとしての商品開発、問屋業・小売業を横断して連動させながら、地域の方々がやれなさそうな領域を事業化していく。
〈講演要旨〉地域文化商社として服・店・情報・ツーリズム総合力で伝達
私たちは福岡県八女市で地域文化商社として活動をしています。「産地」のリサーチを行い、価値を見積もりなおし、生活者にどう伝えていくのか?が課題です。都市部やEC での製造から流通の視点とは大事ですが、同時に生活者が現場に近い領域にアクセスできる店、そして、そこから先に工場や現場の職人、経営者と直に触れて体感価値を上げていくツーリズム、今後日本のものづくりは「つくる」だけでなくプロセスも開示しながら価値をあげていく必要があります。我々は2012 年に創業して10 年ほど実験的に複合的な事業を取り組んできました。その内容を共有し意見交換できればと思います。
高馬京子 明治大学情報コミュニケーション学部・専任准教授
〈プロフィール〉ファッション企業PR を経て、パリ12大学DEA「権力・言説・社会」修了、大阪大学言語文化研究科修了(言語文化学博士)。リトアニアの大学での教員、研究員(2006-2013)、日文研外国人研究員を経て2015 年より現職。日本記号学会理事、ジャポニスム学会理事、国際ジェンダー学会員。Critical Studies in Fashion and Beauty(Intellect)編集委員会メンバー。
〈講演要旨〉フランスにおける「メイドインジャパン・ファッション」の表象の変遷本報告では、1867 年万国博覧会を開催し、ジャポニスムも本格的に展開、また近年では、「ジャポニスム2018」の開催地ともなったフランスにおける「メイドインジャパン・ファッション」を中心の事例に据え、フランスにおいて、メイドインジャパンのファッションがいかに形成され、メディアでどのように評価、表象されていったのか、そこに潜む問題は何なのかについて考えます。メディアの表象・言説分析を通してフランスにおける①20世紀初頭周辺のきもの②1980 年代の「日本現象」③kawaii ファッション④2020 年代前後のフランスファッションに参加する日本デザイナー、日本の産業等いかに表象されてきたか考察を通し問題提起を行います。
蘆田裕史 京都精華大学デザイン学部 准教授/副学長
〈プロフィール〉1978 年生。専門はファッション論。著書に『言葉と衣服』(アダチプレス、2021 年)、訳書にアニェス・ロカモラ&アネケ・スメリク編『ファッションと哲学』(監訳、フィルムアート社、2018 年)など。ファッションの批評誌『vanitas』(アダチプレス)編集委員、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。
池上慶行 land down under 代表
〈プロフィール〉1993 年生まれ。東京都出身。新卒でアパレル企業を経て、2019 年に倉敷市児島に移住。ゲストハウスの立ち上げ、学生向け産地研修プログラム、アウトドア体験の企画などに携わる。2020 年に「land down under」を設立。国内繊維工場と連携し、サーキュラーエコノミーを生み出す服づくりに挑戦する。
【主催】国際ファッション専門職大学 基幹共同研究「コンタクト・ゾーンとしての現代ファッション」(田中雅一代表・2019年度~2021年度)
【共催】南山大学人類学研究所
【ファシリテーター】金谷美和(国際ファッション専門職大学)、丹羽朋子(国際ファッション専門職大学)
詳細はこちら
⇒シンポジウム詳細(PDF)
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