環境に配慮した素材のグローバル展開を強化するメーカー、東レ株式会社による特別講義を実施

本学では、世界のトップブランドや企業、日本の繊維産地とも連携し、外部から講師を招く特別授業をおこなってます。今回「海外実習Ⅰ・国際連携ゼミ」の一環として、グローバル展開する合成繊維メーカーの東レ株式会社より、東レグループのサステナブル戦略について特別講義をいただきました。

前半は、繊維サステナビリティ・イノベーション推進室長 小倉由美子様より繊維に関する各国の環境政策から、東レグループ サステナビリティビジョンとSDGｓや、東レグループ繊維事業における環境配慮型素材の展開や資源循環についてお話いただきました。
「環境問題から繊維産業への目は厳しく、服に求められる価値も変わってくるかもしれませんが、ファッションとはそもそも快適性や着心地などから､人の心を幸せにしたり、豊かにしたりするもの、つまり、夢や文化をつくるものだと思います。こういった意識で、世界の動きにもアンテナをはりながら、多面的に学び、ご自身で考える力をつけていくことが大事かと思います。」と締めくくられました。

後半は、横川美都様より「東レの環境配慮型テキスタイル」についてご説明いただきました。東レの環境配慮型素材は世界からも注目され、海外ブランドのコレクションや東京オリンピック等でも使用されています。

「これから皆さんはデザイナーやアパレル関連でお仕事をされると思います。SDGｓの素材を使えばSDGｓであるという考えではなく、どの素材をどのようにどんな製品にして販売するのか、消費者がどのように選択して使用し、最終的に処分するのか、そこまで考えていくことが持続可能な社会を作るために必要になると思います。ぜひ、素材のことを学びながら、そうしたことも考えていただければと思います。」とアドバイスをいただきました。

学生たちはこの講義を通してサステナブルな考え方に理解を深め、今後のクリエイションとビジネス展開に繋げていきます。