最先端の宇宙技術「MOON-TECH®」を搭載!産学連携でトラベルワンピースを開発
2023.07.25
東京キャンパスの永澤ゼミでは、東レインターナショナル株式会社の先端技術商品開発プロジェクト”MOONRAKERS”(ムーンレイカーズ)の協力を得て、「MOON-TECH®」を使用したトラベルワンピースの商品企画、開発を行いました。その成果として、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて100枚以上の受注を目指すプロジェクトを実施しています。
学生が製品を一からつくることは非常にハードルが高く、熱意と情熱がなければ成り立ちません。同プロジェクトを進めてきた学生チーム「ファブ5」の代表を務める、ファッションクリエイション学科 河野紗也加さんにお話を伺いました。
Q.「トラベルワンピース」をクラウドファンディングするにあたっての今のお気持ちをお聞かせください。
今回私達は2022年の4月から、東レグループの先端技術商品開発プロジェクト“MOONRAKERS(ムーンレイカーズ)”を紹介いただき、その協力を得て、宇宙技術も搭載した最新の先端素材「MOON-TECH®(ムーンテック®)」を使用した“旅行好きの女性が旅を最高に楽しめるトラベルワンピース“の創造に挑戦しています。
国際ファッション専門職大学の先生や、”MOONRAKERS”、縫製工場や付属メーカーのみなさまの協力で、わたしたちは1年を超える歳月を費やし、この商品を完成させることができました。こうしてローンチして自分たちの成果を見ていただけることがとても嬉しいです。
Q.商品のこだわりポイントを教えてください。
このワンピースで私たちがこだわり抜いたのが、「シルエットの美しさ」です。
ウエスト部分の絞りは、素材と向き合い何度も何度も引き直したパターンにより絶妙なシルエットを描き、上半身のラインが美しく見えるよう徹底的にこだわり抜いています。また、絞ったウエストから広がるスカート部分は、たっぷりと贅沢に生地を使用し、フレアにボリュームと動きが出るようにデザインしています。
Q.制作にあたって、東レ様からどんなアドバイスをもらいましたか。ほか、東レ様とのやりとりで印象的なエピソードがあれば教えてください。
ワンピースの着丈部分の指示ミスで目標とは違うサンプルがあがり、修正をすると当初のスケジュールより大幅に遅れが出てしまうため、目標とは違うけれど上がったサンプルの設定で進むか、それともスケジュールを遅らせてでも正しいサンプルを作り直すか決断しなければいけない場面がありました。東レさまからは、「このような問題発生時にこそ、それぞれの人間や企業のスタンスが出てくるので、自分がどう動くかしっかり考えるべき」「MOONRAKERSであれば作り手の都合を優先させるのではなく、ユーザーの立場に寄り添う」とのアドバイスいただき、実際に服を買っていただく方々にとってメリット・ベネフィットを渡せるのか?ということを優先しました。何がファンにとってベストの選択肢かを考え尽くし、とことん納得いくまで作り込み、実着を行い、ローンチを遅らせてでも完成度を優先させることに決めました。このアドバイスがなければ、スケジュールを優先し、満足のいかない商品のままローンチしていたかもしれません。
Q.今回の経験を、これからのキャリアでどのように役立てますか?
このプロジェクトの最中、何度か私たち学生要因のミスや問題が発生しました。解決案を複数用意して、メンターに壁打ちし最適な解決策を見つけていく過程は、将来新規事業やデザイン企画に携わりたい私にとってとても役立つと思います。
「少人数で教授との距離が近く、手厚いフォローが受けられることが魅力」と語った河野さん。本学では、業界のエキスパートである教授陣のもとで、学生たちが様々な研究・社会連携に取り組み、広く発信を行っています。社会・業界の最先端に触れることで、気づきや新たなアイディアの発想はもちろん、より広い視野や知見を身につけることができます。
「Makuake」プロジェクト
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