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世界トップブランドの最新ヴィジュアルマーチャンダイジングとは―堀田健一郎氏による特別講義を実施
2024.07.30
ヴィジュアルマーチャンダイジング(以下VM)のコンサルティング、ディスプレイ、教育から施工までを手掛けるVISUAL MERCHANDISING STUDIO株式会社の代表取締役社長 堀田健一郎氏を講師に迎えし講義を行いました。
講義では、ルイ・ヴィトンジャパン、ドルチェ&ガッバーナジャパン、イッセイミヤケでのVMの責任者を行ってきた自身の経験を交えて、世界トップブランドのVMの特徴や考え方について語っていただきました。またSDGs社会でのVMやデジタル社会でのVMの事例についても紹介いただきました。
普段、インターンシップをしている学生からも質問が
聴講した学生たちは「販売地域ごとにヴィジュアルマーチャンダイジング(以下VMD)を差別化させたりするのか」、「最近、やられた!と思うような、自身の発想にはなかったVMDをしている店舗はありましたか」など堀田氏も感心する質問や、実際に堀田氏のもとでインターンシップを経験している学生からの質問にも、ひとつ1つ丁寧に答えていただきました。
「国際ファッション専門職大学」では、今後も世界的クリエイターを招く特別講義を行っていきます。
【学生の感想】※一部抜粋
東京キャンパス学生
本日はありがとうございました。私は堀田先生の会社でインターンシップをさせていただいていますが、今回は大学の講義としてVMのお話を詳しく聞くことができ、とても勉強になりました。ディスプレイはセンスで決めていると思われがちですが、とてもロジカルで基本に忠実でした。また講義のなかで「地域ごとにディスプレイを分ける」とありましたが、実際にインターンでも感じることがあり、VMとはマーケティング活動だと感じています。ディスプレイとは「物言わぬ販売員」。店舗スタッフがいなかったとしても、VMだけで商品が売れる最後の後押しであると感じました。
大阪キャンパス学生
VMDの仕事についてなんとなく知ってはいましたが、具体的な仕事内容、VMの現状を知ることができ、日本と世界を比較してみることができました。私は、ファッションで人の心を動かす時間と空間をつくることが夢で入学し、そのための手段として、ファッションショーやステージなどを思い浮かべていましたが、VMという仕事に興味を持ち、可能であれば堀田講師のもとでインターンなどさせていただいてもっと理解を深め、日本のVMを変えたいと思いました。
名古屋キャンパス学生
激しく入れ替わっていくファッション業界のトレンドのなかで、VMの価値を理解し、投資をするという意識を向け、どこにどうこだわるべきか見直しが必要であることや、逆に言えばSNSなどの影響によりビジュアルデザインにおいて消費者の目が肥えていることも感じました。実際に意識して店舗を見ることはなくとも、視線の移り方や配置によっての購買率や離脱率が如実に現れていることを知ることができました。それに伴って導入されていくAIなどの技術が一般化された後のファッションブランドの店舗にとても興味をもちました。
VISUAL MERCHANDISING STUDIO株式会社
代表取締役社長 堀田健一郎
- 〈プロフィール〉
- ルイ・ヴィトンジャパン、ドルチェ&ガッバーナジャパン、イッセイミヤケなどにて Visual Merchandising の責任者を15年以上歴任。自身の販売職経験から得た「お客さま第一のVM」をベースに、最前線で培った視点から「マーケティング」 「店頭」「人材」をつなぐことができる多角的な「ヴィジュアルマーチャンダイジング=VM」を提供。セミナー、大学・服飾専門学校での講演他、メディア出演・掲載多数。
VISUAL MERCHANDISING STUDIO株式会社 について https://vmstudio.jp/
2019年設立のワールド・モード・ホールディングスのグループ企業。VMのコンサルティングから施工、オリジナル什器開発、研修まで、VM領域のあらゆるソリューションを提供。作り手として「循環と継承」を常に意識し、パートナー企業に寄り添ったヴィジュアルマ ーチャンダイジングに積極的に取り組んでいます。2020年9月にはVM人材のプロを育成する「VMSアカデミー」を開講し、教育に も注力しています。
VMSアカデミー https://vmstudio.jp/vmsacademy/