Faculty profiles

教員紹介

Message
メッセージ

衣服や化粧といった「よそおい」には、①他者に自分の気持ちや性格といった内面やアイデンティティを伝えたり(情報伝達)、②自分がどのような人物であるかを確認し、そのイメージを強め、あるいはそれを変えたり(自己の確認・強化・変容)、③他者とのコミュニケーションを促進もしくは抑制したり(社会的相互作用の促進・抑制)する働きがあります。友達と同じファッションをしたり、非日常的なファッションをしたりするのは自分のアイデンティティを確認・強化・変容させるためですし、高級ブランドの衣服を身につけるのは自分の社会的地位や価値観を情報伝達するためです。また、社会的に好ましいファッションをするのは他者とのコミュニケーションを促進させるためです。「よそおい」にまつわる心理や行動には、ひとが生きていくなかでの大切な意味が存在しています。そのことを深く学ぶことで、ファッションやそのビジネスとはいったいなにかについて、一緒に考えていきましょう。

Field(s) of specialization
専門分野

  • 化粧心理学
  • 化粧文化論
  • ブランド戦略
  • 新事業創出(アントレプレナーシップ)

Courses
担当科目

  • 国際連携ゼミ
  • 創造産業論
  • 地域産業論大阪
  • 産業論入門
  • 社会科学基礎ゼミ
  • 国際ファッション市場論

Profile
プロフィール

2008年、世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター研究部の機関研究員(講師)、京都大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリーの中核機関研究員、タイ国立チュラロンコーン大学文学部と同大学院の専任講師、タイ国立スアンスナンタ・ラチャパット大学人文社会学部の専任講師、東亜大学芸術学部と同大学院の准教授を経て現職。京都教育大学などでも非常勤講師を務め、ファーウェイ・ジャパン(華為技術日本株式会社)などの企業コンサルティングもおこなっている。「所さんの目がテン!」 (日本テレビ)、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「Japanology Plus」(NHK WORLD)などメディア出演も多数。

Academic Society Memberships
所属学会・協会・団体等

  • 一般社団法人日本繊維製品消費科学会
  • 日本社会心理学会
  • ファッションビジネス学会
  • The European Association for Japanese Studies

Selected publications
代表的な論文・著作名

  • 単著『黒髪と美の歴史』(KADOKAWA 、2019年)

  • 単著『邪推するよそおい 化粧心理学者の極私的考察』(繊研新聞社、2014年)

  • 単著『黒髪と美女の日本史』(水曜社、2012年)

  • 単著『化粧にみる日本文化 だれのためによそおうのか』(水曜社、2009年)など

  • 分担著『東アジアの自然観 東アジアの環境と風俗』(ハルオ・シラネ編、文学通信、2021年)

  • 分担著『文明と身体』(牛村圭編、臨川書店、2018年)

  • 分担著『衣服の百科事典』(日本家政学会編、丸善出版、2015年)

  • 分担著『性欲の研究―エロティック・アジア』(井上章一編、平凡社、2013年)

  • 分担著『日中教育学対話』(労凱声・山﨑髙哉編、春風社、2010年)

  • 分担著『幸田露伴の世界』(井波律子・井上章一編、思文閣出版、2009年)

  • 分担著『性欲の文化史』(井上章一編、講談社、2008年)など

Personal website/related links
関連サイト等