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メッセージ

これからの社会を構想するときのキーワードとして、多様性、SDGsなどとともに「共生社会」(誰一人取り残さない全員参加型の社会)という言葉もよく目にすると思います。ここには、私たち(や動植物)はまだ共に生きられていない、という思いが示されています。現在の「ファッション」の世界では、資源調達、製品化、流通、販売、消費という営みにおいて、誰かが排除されたり、尊重されなかったりしてはいないか、人と人、人と自然が共に豊かに生きるために、ファッションに何ができるのか。これらの問いを具体的な課題として提示し、解決に向けた共創的関係をつくるための視点と態度を、皆さんと一緒に探求していきたいと思います。

Field(s) of specialization
専門分野

  • 宗教人類学
  • 共生社会論
  • 身体論

Courses
担当科目

  • 「身体とパフォーマンス」(1年前期)
  • 「文化論基礎ゼミ」(1年前期)
  • 「フィールドワーク入門」(1年後期)
  • 「地域論入門」(2年後期)
  • 「フランス語」(2年後期)
  • 「国際連携ゼミ」(3年通期)

Profile
プロフィール

東京大学大学院 人文社会系研究科 博士課程 修了。博士(文学)。日本学術振興会海外特別研究員としてパリのLaboratoire d’Anthropologie Sociales, Collège de France在籍中に始めたフィールドワークの成果を博士論文にまとめ、『ルルド傷病者巡礼の世界』(知泉書館)として出版。日仏両国で相手国の文化に関する優れた研究成果(著作や翻訳書)に対して贈られる「第23回渋沢・クローデル賞」本賞を受賞。その後も社会の多様性と共生をテーマに日本や海外でフィールドワークを続ける。東京外国語大学や専修大学、日本女子大学、津田塾大学等で宗教学、人類学、記号象徴論、倫理思想等を担当したのち現職。

Academic Society Memberships
所属学会・協会・団体等

  • 日本宗教学会
  • 日本文化人類学会
  • 「宗教と社会」学会
  • 日仏歴史学会

Selected publications
代表的な論文・著作名

  • 『ルルド傷病者巡礼の世界』知泉書館、2006年

  • 「アイデンティティ神話のパスティーシュ-神話の勝利としての『勝訴ストリップ』-」松村・山中編『神話と現代』リトン、2007年、49~72頁。

  • 「〈証し〉と〈開示〉-聖地ルルドの映像化にみる「苦しむ人々」の伝え方-」新井・岩谷・葛西編『映像にやどる宗教 宗教をうつす映像』せりか書房、2011年、71~86頁。

  • 「〈ラルシュ〉で生きる『人間の条件』 ヴァニエ、アレント、クリステヴァ-異邦人は招く」磯前・川村編『他者論的転回 宗教と公共空間』ナカニシヤ出版、2016年、319-352頁。

  • 「「人間になる」-自律の夢から覚める」櫻井編『宗教とウェルビーイング しあわせの宗教社会学』北海道大学出版会、2019年、63-91頁。

  • “Religion and the 'public/private' problematic: the three 'public' spheres of the Lourdes pilgrimage”, in Social Compass 59(3), September 2012, pp.345-356.

Personal website/related links
関連サイト等