間伐材から作られた「木糸(もくいと)」から社会課題を解く
2023.03.29
本学は、産業界と連携した高度で実践的な職業教育を目的とし、600時間以上の臨地実習をカリキュラムに設定しています。臨地実習Ⅱは、地域の繊維産地を訪れ、その伝統技術を習得し、最終的には新しいファッション知財を海外に発信することを目標とし、ゼミや実習計画を行います。
大阪キャンパスの高山ゼミでは、株式会社the laB.media solutionが運営する「laB+」と連携し、間伐材から生まれるサスティナブルな素材「木糸(もくいと)」を使った地域環境課題解決に取り組んでいます。
第一弾は「ヤマデニム」のシーンズ制作と世界へ情報発信。
※「ヤマデニム」とは?
国土の70%が山林である日本ならではの地産地消デニム。山林の間伐材を有効利用し、社会課題解決を目指す製品です。
- ・環境負荷が大きいコットンの使用量をできる限り少なく
- ・間伐材の価値を高め、林業の活性化と山の健康を保つ
- ・原料調達から仕上げ加工まですべて日本国内で行い、地域産業活性化を目指す
本産学連携プロジェクトにおいて学生たちは、ヤマデニムのストーリーやコンセプト、布パッチデザイン、フラッシャーデザイン、本生産前のデニムサンプルのパターンサイズ・デザイン検証やモニター検証、企業SNSを活用したブランド拡散のための広報を担当。
4月10日(月)まで、クラウンドファンディングに掲載されています。
https://www.makuake.com/project/yama_denim/
参加した学生コメント
【コメント】
私はthe laB. media solutionさんの純国産の間伐材を使用した「木布(モクフ)」を広める新規事業プロデュース、laB.+ (ラボプラス)の活動をメインに携わらせていただきました。
実習中は、ラボプラスの新プロジェクト「ヤマデニム」のディテールデザインや商品タグのデザイン、製品プロモーション撮影、SNSを活用した「ヤマデニム」のブランド拡散の広報活動など、多岐にわたるプロジェクトをゼミメンバーと分担しながら体験しました。
今まで授業で学んだ知識を最大限に活かすため、ゼミのメンバーと意見交換しながらプロジェクトに取り組みましたが、実際は失敗やトラブルの連続で何度もデザインの修正を加えたり、思うように物事が進まなかったり、モノづくりの難しさを痛感しました。たくさん壁にぶつかった分、「ヤマデニム」が完成し、様々な場で好評を得た時はとても達成感を感じました。
失敗も含めこれらの経験は、絶対に学校では学べなかったので臨地実習を体験できて良かったです。
【コメント】
パッチやギャラリーなどのディティール部分に私たち学生も携わらせていただきましたが、一人一人自分の得意な分野を活かしヤマデニムという1つのものを協力し合いながら作り上げていきました。
私は間伐の必要性やコットンが与える環境問題を多くの人に知ってもらいたく、InstagramでのSNS運用をメインに取り組みました。プライベートアカウントとは違い、企業のイメージを下げないよう運用していく難しさもありましたが、SDGsに積極的に取り組んでいる企業との新たな繋がりがあったり、ヤマデニムの取り組みについて興味を持ってくださる方がいたりと、やりがいを感じながら日々取り組むことができました。 その中でも今回の件とは別に新たな商談も生まれ、自分が取り組んできたSNS運用が認知度の向上だけでなく新たなビジネスの架け橋となるとても良い経験になりました。
関連サイト
大阪キャンパス