LVMHプライズ2023グランプリを受賞した「セッチュウ(SETCHU)」桑⽥悟史⽒による特別講義を開催
2023.12.01
桑⽥⽒は若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的とした世界最高峰のコンテスト「LVMHプライズ」(※)にてグランプリを獲得した、今世界がもっとも注目するデザイナーです。「和洋折衷」をブランド名の由来とする⾃⾝のブランド「セッチュウ(SETCHU)」を、ミラノから世界に発信しています。
(※LVMHプライズ…ルイ・ヴィトンやディオールをはじめとした世界のラグジュアリーブランドを有するLVMHグループが主催)
講義は、事前に募集した学生からの質問にお答えいただく形で実施。販売員時代のお話から海外に出たきっかけ、その中でもイタリアを現在の活動拠点として選んだ理由など、海外での活動に興味のある学生にとって大変貴重な経験談をたくさんお話しいただきました。
中でも印象的だったのは、ファッション業界で働く上で大切なことは?という質問に対するお話でした。
自分のスタイル・テイストを持つこと。テイストとは、洋服の着方やメイクの仕方、爪の手入れなど全てにおいて自分流にいいと思うものをもち、またそれが他人にも魅力的に映ること。努力を積み上げることを知っている人は履歴書などの細部にわたるまでその人のスタイルが現れる、とお話されました。
次に「プロアクティブ」であること。他人の意見や指示を待つのではなく、自分のアイデアや意見を前面に出すことが重要とのことです。また、「他人に対する愛情や思いやりも非常に大切であり、そういった気配りができる人と一緒に仕事をしたいと感じます」と述べられました。
また、当日お召しになられていたセッチュウの折り紙ジャケットが、いかに簡単にコンパクトに畳めるかを壇上で実演くださった際には、学生たちから驚きの声が漏れました。
通常の講義スタイルとは異なり、自分たちの質問に直接答えてもらう特別講義に学生たちは、大きな気づきや感銘を受けた様子でした。
本学では、クリスチャン・ディオール、マークジェイコブス、シャネル、コーチなど、世界的ブランドの最前線で活躍する⼀流たちによる特別講義を実施しています。こうした特別講義を通じて、クリエイティブとビジネスのグローバルスタンダードを直接学ぶ教育機会を設けています。
京都⽣まれ。ビームスの販売員を経て2004年に渡英し、ロンドンの⽼舗テーラー「ハンツマン」で働くかたわら、ファッションの名⾨セントラル・セント・マーチンズ美術⼤学で学ぶ。ロンドンの「ガレスピュー」、パリの「ジバンシィ」、ニューヨークの「エデン」、ミラノの「ゴールデン グース」などでデザイナーとしてのキャリアを積み、2020年にユニセックスの「セッチュウ(SETCHU)」を設⽴。2023年、若⼿デザイナーの登⻯⾨とされる「LVMHプライズ」でグランプリ受賞。
■セッチュウ(SETCHU)
instagram : https://www.instagram.com/setchu.official/
HP : https://www.laesetchu.com/
東京キャンパス大阪キャンパス名古屋キャンパス