世界のトップクリエイターによる特別講義。日本の伝統工芸の海外展開を手掛けてきたダヴィッド・グレットリ氏が登壇。
2024.05.23
KARIMOKU NEW STANDARDをはじめ、様々なプロジェクトでクリエイティブ・ディレクターとして活躍し、国内外のデザイナーと日本の職人との橋渡し役を担ってきたダヴィッド・グレットリ氏が来校。日本技術の海外展開について講義を行いました。
墨田区内のメーカーと国内外のデザイナーがコラボレーションした工芸プロジェクト「SUMIDA CONTEMPORARY」、家具メーカーのカリモクが2009年に新設したブランド「KARIMOKU NEW STANDARD」などのケーススタディを紹介。デザイナーの選定からブランドコンセプトの設定、商品の魅力をどのように届けるかというアウトプットまで、多岐に渡るクリエイティブ・ディレクターの仕事について、具体的な事例をひとつ1つ丁寧に示しながら、自身の経験や考えを語りました。
“デザイン”には、商品やサービス、マーケティング戦略、それをつくるプロセスなど様々なことが含まれるとした上で、「皆さんには大きなものの見方をしてほしい。色々な企業と会話をし、どういうことで困っているのか、どういう特長があるのかをしっかり学んだ上で、ユニークな着眼点をもってデザインという仕事に取り組んでほしい。」と学生たちに呼びかけました。
「日本の知財発見」と「ファッション産業への接続」をテーマとしたゼミを開講する本学の学びともリンクした今回の講義。日本知財の海外発信について、学生たちの理解を深める絶好の機会となりました。
国際ファッション専門職大学では、今後も世界的クリエイターを招く特別講義を予定しています。
- 【ダヴィッド・グレットリ氏 プロフィール】
- David Glaettli(ダヴィッド・グレットリ)は故郷のチューリッヒで美術、コミュニケーション、日本語を分野横断的に学んだ後、インダストリアルデザインをミラノとローザンヌで学び、ローザンヌ美術大学(ECAL)を卒業。チューリッヒでプロダクトおよびインテリアデザイナーとして勤務した後、2008 年に来日し、柳原照弘のデザイン事務所にデザイナーおよびデザインディレクターとして勤務。2013 年、京都で Glaettli Design Direction 株式会社/GDD を設立。京都、東京で活動したのち、現在はスイス在住。家具ブランドの KNS/カリモクニュースタンダード、現代の生活に添ったプロダクトを開発するレーベルの Sumida Contemporary、そして Tajimi Custom Tiles のクリエイティブ・ディレクターを務める。
東京キャンパス