パリコレでも注目される「CFCL」代表 高橋悠介氏の特別講義を実施 インターンを経て就職した本学卒業生も活躍中
2024.06.04
2020年秋にデビューし、わずか3年半でパリ・ファッションウィーク(以下パリコレ)での公式ショースケジュール入りを果たしたCFCLの代表兼クリエイティブディレクターの高橋悠介氏による特別講義が実施されました。
世界的に注目を集めるCFCL
CFCLは、第39回毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞やFASHION PRIZE OF TOKYO 2022を受賞し、アパレルブランドとして日本初のB Corp(※)を取得、2024年2月にはパリコレで公式ランウェイ枠のスケジュールで発表も果たした、世界的に注目を集めるブランドです。
※B Corpとは、米国の非営利団体B Labによる国際認証で、厳格な評価のもと、環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる認証制度のこと。
講義のテーマは「CFCLのクリエイションとビジネス ~人権にも環境にも配慮した洋服づくり」
前半は、自身の生い立ちから、三宅デザイン事務所で学んだことやCFCL設立に至るまでの道のりについて語っていただきました。ファッション、建築、インテリアを跨ぐような仕事をしたいと考えていた高校時代や、ロンドンの大学に留学して感じたこと、三宅デザイン事務所での経験から独立までのお話は、ファッションとビジネスの領域でグローバルに活躍したいと考える学生にとって大変刺激的な内容でした。
後半は学生から多く寄せられた質問に回答いただきながら、サステナビリティとクリエイションについてのご自身の考えを述べられました。「服の消費より生産が上回る時代に、なぜ自分が服をつくりたいと思うかを明確にし、意味のある服をつくる必要がある」「今後、サステナビリティに配慮するのは当たり前の時代になっていく中で、ブランドの独自性を維持するためにはクリエイションで勝負するべき」といったお話には、環境への配慮とデザイン性を両立する高橋氏ならではの哲学が込められていました。
CFCL代表兼クリエイティブディレクター
1985年生まれ。2010年に三宅デザイン事務所に入社後、2013年に「イッセイ ミヤケ メン」のデザイナーに就任。2020年に独立し、CFCLを設立。2021年に「第39回毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞」および「ファッション プライズ オブ トウキョウ 2022」を受賞。VOL.4(2022年秋冬)コレクションより、パリ・ファッションウィーク(パリコレ)のプレゼンテーション枠でコレクションを発表。2024年2月に公式ショー入りを果たした。
東京キャンパス