ファッション企業大手オンワードHDの新規事業を大学生が考案 AIやアバターを活用したアイディアを社長にプレゼンテーション

本学では、23区・五大陸・JOSEPHをはじめとする人気ブランドを数々手がけるファッション企業大手の株式会社オンワードホールディングスとの産学連携で、今後のデジタル社会に対応した、プロフェッショナル人材育成を目的とした『ONWARDみらい人財プロジェクト』を実施しています。

本プロジェクトは、株式会社オンワードホールディングスのグループ会社代表取締役社長らが務める審査員に対して本学の学生がチームで取り組み、企画提案を行う、高度な課題解決型授業です。実際に考案した企画を実現するインターンシップから、そのまま就職までもつながる、これまでにない新しい人材育成プロジェクトとして成果を上げています。

今回は東京・大阪・名古屋キャンパスの学生から選ばれた7チームによるプレゼン決勝大会がオンラインにて実施されました。審査員として株式会社オンワードパーソナルスタイル 代表取締役社長・関口猛様、株式会社オンワードデジタルラボ代表取締役社長・山下哲様などにご参加いただきました。

■ チームNo.24　橋本さんチーム【VibeTribe】
オンワードとZ世代の両方がともに「ワクワク」できるようなASOBIを提案。

【講評：株式会社オンワードパーソナルスタイル　代表取締役社長・関口猛様より】
皆さんの世代は個性を尊重する世代かと思っていましたが、実は分類されたがっていたり自身を分析されたがっていたりなど、新しい発見をさせていただきました。
僕は「KASHIYAMA」というオーダーメイドスーツブランドの販売をする事業をおこなっているのですが、顧客層で２番目に多いのはまさにZ世代なのです。今後はぜひ橋本さんたちの意見を参考にしながら、事業を展開していけたらと思います。
また、皆さんのプレゼンにワクワクしました。プレゼン能力の高さもですが、企画も面白いものが多く、大変楽しませていただきました。
皆さんが今後社会人になって、このような企画の提案をする機会が多くあると思います。理論的に考えることももちろん大事ですが、「みんなが楽しくできて、情熱をもってやり切れるかどうか」が一番大事だと思います。
皆さんには、この情熱を持ち続けて日本のアパレルを変えるような社会人になってほしいです。

【橋本さんより】
私たちのグループが最も苦戦し時間をかけたのが、アイディア出しでした。難しく考えすぎたことで頭が真っ白になってしまっていた私たちは、何度も話し合いを重ねた結果、難しく考えることをやめ、ワクワクさを重視しようと辿り着いたコンセプトが『ASOBI』でした。　短い準備期間で朝早くから大学が閉まる夜遅い時間まで頑張ることができたのは、全員が納得のいくアイディアに出会えるまで粘り続けたこのメンバーだったからだと思います。そして何よりも、どうやったらこのコンセプトを形として企画にできるかを私たちと一緒に考えてくださり、私たちの上手く言葉にできない想いを明確にしてくださった先生方のご指導がなかったら、完成させることはできなかったと思います。
これから先私たちが多くの挑戦をしていく上で、きっと今回のこの経験が背中を押してくれるだろうなと思います。最優秀賞を取ることができたということ以上に、どれだけ悩んでも諦めることなく自分達の想いを信じて最後まで粘り続けたこと、そしてその想いをオンワードの方々に受け取っていただけたということ。これらが私たちにとって何よりも大きな経験となりました。今回のビジネスコンテストを通して経験したことや感じたことを糧に、これからも沢山のことを学び、考え、成長していきたいと思います。
素敵な機会をくださったオンワードの皆様、先生方、本当にありがとうございました！

■ チームNo.3 馬場さんチーム【教えて！樫山先輩～新社会人応援型AI～】
新社会人が持つ全ての不安を解消してくれるアプリを提案。誰しもが憧れる「樫山先輩」が、新社会人の相談に乗り、的確なアドバイスをしてくれます。実際に企業様でも新人教育の一環としてこのようなアプリがあったら助かるという評価をいただきました。

■ チームNo.7 濱田さんチーム【君のギャップで萌（燃）えさせろ】
オンワードが持つ多数のブランドの特徴をわかりやすくし、Z世代の認知度を上げるために、「ギャップ」をテーマにした参加型のファッションコーディネート対決をする企画を提案しました。
予選時から決勝大会までの短い時間で改善すべき点を明確にし、実現までの道筋がはっきりした点や、企画内容が普段なかなか着眼されない題材であった点を評価いただきました。

どのチームも大変素晴らしいプレゼンでした。受賞したチームの皆さん、おめでとうございます！