大学情報
2023年度入学式を挙行しました。
2023.04.08
4月2日(日)に東京・大阪・名古屋をライブ中継で繋ぎ3キャンパス一体となって国際ファッション専門職大学入学式を挙行しました。
国際ファッション専門職大学
近藤誠一学長
株式会社オンワードホールディングス
代表取締役社長 保元道宣氏
在校生代表 歓迎の辞
式典は、近藤誠一学長の訓示、株式会社オンワードホールディングス代表取締役社長 保元道宣氏による祝辞、在校生からの歓迎の辞、新入生代表の学生による入学の詞と進行しました。
元文化庁長官の近藤誠一学長の訓示は英語で行われ、「学問と実務を往来し、日本と世界を往来し、今と時代の流れを往来することが、君たちの人生を豊かにします。そしてこの大学のカリキュラムと教授陣の顔ぶれは、その習慣を身に着ける上で最適の陣容です。ぜひ君たちの重要な4年間を最大限、生かてください。」と力強く語りかけました。
新入生代表学生による入学の詞
東京キャンパス
大阪キャンパス
名古屋キャンパス
学長訓辞 全文
On behalf of PIIF, the Professional Institute of International Fashion, I am delighted to welcome all incoming students to this university, who are present in Tokyo, Osaka, and Nagoya campuses; and I offer my heartfelt congratulations to you, your family members, and your friends.
I want to thank Mr. Michinobu Yasumoto, President of Onward Holdings for his presence, and the congratulatory words he will deliver later.
The four years you are going to spend in this university is an extremely important transition period in your life.
It is a transition from learning to execution
It is a transition from a life, based in Japan to a life, based in the world.
and
It is a transition from a life, based on now, to a life, based on past history and the future.
I want to make three points as the best ways to make the most of these transition periods.
1. Find something you like most, and devote yourself to it. This university is
fully equipped with advisors and facilities that will help you find what that is.
2. The road you have chosen may not be flat. You may come to a point where
you are not sure if you should do it or not. But that’s quite normal.
If you are not sure if you should do it or not, do it.
If you succeed, you will make a great leap forward. If you fail, that will give you food for another try.
If you choose not to do it, you will neither succeed, nor fail. You do not get anything. You just waste your time.
3. Make as many friends as possible.
This is all true even now. Don’t rely on the internet to make true friends. See your friends in person. That will make your life resilient.
Let me conclude by once again extending my warmest welcome to you all.
【日本語訳】
この「学び」から「実務」へ、生活の場が「日本」から「世界」へ、そして時間が「今」から「過去と未来」へと変わる移行期間は、日本家屋の「濡れ縁」のようなものです。それはある時は家の中から外の庭を見る場所です。しかしある時は外の庭から家を見る場所でもあります。
この大学にいる間に、学問をしながら隣地実習やインターンで社会を知り、こうした実務をしながら学問に戻れます。例えば今最大の社会課題であるサステナビリティーを、単に論じるだけでなく、第二の汚染産業といわれるファッション業界が何をすべきかにつき、具体的な対策を自分で考える絶好の機会です。
この大学にいる間に、日本で暮らしながら世界に飛び立ち、世界の視野で日本を見ることができます。それにより、日本の伝統文化の繊細さと洗練さを身につけることが、自分の世界における競争力の源になることを知るでしょう。
そして
この大学にいる間に、現在を生きながら過去の歴史や未来に思いを馳せ、そこから今を考えることができます。
これらが自由にできることー学問と実務を往来し、日本と世界を往来し、今と時代の流れを往来することが、君たちの人生を豊かにします。そしてこの大学のカリキュラムと教授陣の顔ぶれは、その習慣を身に着ける上で最適の陣容です。
自分が好きで選んだ道ならばこそ, それは君たちの潜在能力を最大に引き出し、どんな苦難をも乗り越える力をつくってくれるでしょう。そこに「生き甲斐」が生まれます。
しかし好きでないことも大切にして下さい。いつか必ず役に立つ日が来ます。好きなことを「経糸」とすれば、好きでないことはその経糸を生かして素晴らしい衣を織るための「横糸」となるからです。経糸だけで布は織れません。横糸が必要です。その横糸が自分の専門以外の一般教養なのです。だからこそこの大学は、経糸であるファッションの専門知識やスキルとともに、それを世界に通用する見事な布に編むための「横糸」をカリキュラムに入れているのです。それは外国語であり、産業論であり、人類学などです。それが専門職大学の専門職大学たる所以です。
「ひとは努力する限り迷うものだ」 これは有名なドイツの文豪ゲーテの言葉です。
人類は昔ひ弱な存在でした。それがここまで生き延び、文明を築いたのは、「群れ」を大きくして肉食獣や飢餓から身を守ったからです。その手段が「共感力」を磨いて友達を増やしたからです。違いや好みを超えて一緒に苦楽を過ごすことを学んだことで進化できたのです。
大学時代の4年間は、分野が違っても助け合える友人を作る沢山の機会を与えてくれます。親にも言えない苦しさ、孤独、絶望から救ってくれるのは友達なのです。
ネットによりすべてのことが早く、簡単にできます。知識も学べます。
しかし真の友達はクラスやクラブ活動でしかできません。
繰り返します。この4年間は、
・何よりも好きなことを見つけて経糸とする。しかし横糸は捨てない。
・やるか否か迷ったらやって見る、そして
・友達を沢山つくる
この3つが、君たちがこの重要な過渡期の4年間を最高に生かす方法なのです。